一千乃の新技術、羽二重張り
和紙だけを米糊で手張りする張子の製法、羽二重張り(はぶたえばり)。1989年の創業以来、いえ母体である大門屋物産から分離独立するそれ以前からも張子作りに研鑽してきた株式会社一千乃の新技術です。狐面堂オリジナル狐面の通常品は再生紙を張り合わせ、下地として塗料を塗ることで製作をしています。しかしこの羽二重張りの場合、芯となる和紙を10枚、そして表と裏に仕上げの1枚ずつ、計12枚を張り合わせてから下地を塗装せずに、そのまま模様を描いています。このため和紙の暖かみのある質感をそのまま楽しめます。
生地が薄いのと下地塗装をしていないため同じ形の従来品と比べると格段に軽くなっており、通常版の約半分程度の重さとなっています。顔に付けるという狐面の性質上、この軽さが大きなメリットと言えましょう。一方で薄くなっている分強度も落ちてしまっているため、取り扱いには通常品よりも注意が必要です。
そしてもう一つ、和紙の張り合わせに大変手間がかかるため、価格も通常品を大きく上回ってしまっていますが、和紙のしっとりとした質感、そしてこの軽さに価値を感じていただける方にお薦めでございます。
紫の魅惑。
太古より日本に存在し、人々に親しまれてきた藤の花。その紫色は今に至るまで連綿と人々を魅惑し続けてきました。日本の伝統花の一つである藤の花をモチーフにしたのがこちら、「藤紫雨」でございます。狐面の耳から頬にかけ、紫の雨のように枝垂れ咲く藤の花を描きました。
絵柄のデザインは狐面堂においてこれまでも様々な狐面デザインを手掛けていただいたW.無色氏。紫で魅せる狐面をデザインしてほしいという狐面堂の依頼に見事応えていただきました。
この狐面について
さらさらと降る雨の如く藤の花が描かれた、顔全体を覆う総面でございます。
表面の艶出しは、光沢の美しい「全艶」と光沢が抑え目でマットな質感の「二分艶」の二種類がございますので、お好きな方をお選びくださいませ。どちらも艶出しに使用しているウレタン塗料の効果により少し程度の水ならば弾いてくれますが、全艶の方が表面が滑らかな分やや汚れが付着しにくく塗料も落ちにくいなど耐久力が高くなっています。
紐は各色選べますのでお好きな色をお選びください。
絵付けデザイン:W.無色(サイト◇WALTZ)
型デザイン:Kichi(サイト◇真夜中劇場)
製作:株式会社一千乃(サイト◇株式会社一千乃)
商品情報
- 【読み】
- フジシグレ
- 【サイズ】
- 高さ:26cm 幅:16cm 奥行き:14cm
- 【素材】
- 紙
- 想定しているサイズ感のイメージ(ユニセックス)
- (小)…XS~S
- 通常…S~L
- (大)…XL
※この商品には50円~ で紐留めを追加可能です。丸形紐留め(個別商品ページ)とバネ式紐留め(個別商品ページ)の2種類があり、使用すると狐面の位置を固定しやすくなります。
※この狐面は額と顎の部分で支えるように作ってあります。ご着用の際は狐面の下端を顎に乗せ、顎のラインがすこしはみ出るようにしてお着けくださいませ。